ユングフラウヨッホから、ブリエンツ湖を挟んだ対岸の山岳鉄道「ブリエンツ・ロートホルン鉄道」に乗車しました。2350mの山頂まで、森林や草原をレトロな蒸気機関車で登っていきます。「0836チケット」と呼ばれる早朝割引など料金の紹介と、おすすめ座席・車アクセス・ハイキング情報など乗車レビューをお送りします。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道(Brienzer Rothorn Bahn)アクセス
場所
ふもとのブリエンツ駅はブリエンツ湖北側湖畔に位置しており、ユングフラウヨッホとあわせて行くのに便利です。
ユングフラウヨッホについて詳しくは:ユングフラウ鉄道乗車レビュー・早朝割引でお得にアクセス
車アクセス(駅前駐車場)
駅前にはパーキングチケット式の廉価な駐車場(3時間2CHF)も整備されており、車でのアクセスも簡単です。
スイスの駐車場事情に関するまとめは:スイスの駐車場体験:立体駐車場から路上駐車まで
料金
通常料金
片道59.6CHF、往復92CHF
スイスハーフフェアカードにて、
片道29.8CHF、往復46CHF
早朝料金「0836チケット」
片道28CHF、往復55CHF
スイスハーフフェアカードにて、
片道18CHF、往復35CHF
0836チケットは、始発の「8時36分ブリエンツ発」便のみのディスカウントです。事前予約は無く、チケットの枚数も限りがあるとのこと。
8月の平日に訪れた際、朝8時過ぎに駅到着。既に駅舎の半分を超える人出で、「乗れないかも。。」と焦りましたが、無事チケットは買えました。
スイスハーフフェアカードについて詳しくは:あなたの旅行はスイス半額カードでお得になる?半額計算を実例紹介
乗車レビュー
乗車時
完全自由席のため、良い座席獲得には早く並ぶ必要がありました。特に0836チケットの割引始発便は込み合いますので早めの到着が必要でした。
座席はボックス席になっています。進行方向(登り方向)「左側」が、湖・山ともに見晴らしよくお勧めです。かつ進行方向逆向きが、ブリエンツ湖を見下ろせる眺望でベストでしょう。
乗車中
後ろから押す蒸気機関車で、約1時間かけて力強く登ります。
窓ガラスがなくフル・オープンのため、他の多くの山岳鉄道と比べても断然開放的でした。
前半は森やトンネルの中を抜けていきますが、後半は広大な芝生で一気に山頂まで展望が開けます。牛や羊も草を食んでおりのどかな景色の中をゆっくり進みます。非常に気持ちよいです。
山頂・ロートホルン駅(Rothorn)
シンプルな山頂駅に到着します。降車して改めて車体を見ると、スイス・ブリエンツと静岡県金谷町との姉妹都市提携が車体に記してありました。
駅から15分ほど歩けば、山頂の展望台「Edelweissweg」に到着します。山とブリエンツ湖の見晴らしがとてもよいです。
2000m台前半の高度ですので、程よい涼しさです。カフェレストランも2軒あり、小休憩ないし昼食を頂けば、高原ののんびりした休暇を味わえます。
ハイキング
山頂駅から展望台までの往復ハイキングだけでなく、2時間から5時間程度の本格的なハイキングコースも案内されています。
山頂・ロートホルン駅(Rothorn)から中間駅プランアルプ駅(Planalp)、同駅からふもとブリエンツ駅(Brienz)、それぞれ2時間半が目安です。
公式ページには、例として山頂から中間駅の下りのみハイキングするコースがあげられています。山頂から中間駅はさえぎるものがなく、晴天時は日焼け対策がMUSTなコースに見受けられますが、山頂駅から見下ろす限り、気持ちよさそうなコースでした。地図は、下記公式ページにアップされています。
今回、筆者は旅程上できませんでしたが、次の機会があればぜひ歩きたいコースです。
まとめ
ブリエンツ・ロートホルン鉄道の乗車レビューをお送りしました。
・往復92CHF→早朝割引+スイスハーフフェアカードで最安往復35CHF。
・駅前にも廉価な駐車場あり、車でのアクセス容易
・2000m台前半のほどよい高度+オープンな車両で非常に気持ちよい
・ハイキングコースも整備されており、あわせて楽しみたい
ご旅行のご参考にどうぞ。