空港併設の駐車場は決して安くなく、長期の旅行ともなれば駐車代は馬鹿にできません。その駐車代節約の強い味方が、空港近隣の駐車場です。駐車場+空港のシャトルバス往復送迎がセットになっています。イタリアの空港ではよく見る空港近隣の民間駐車場、やり方を覚えてしまえばカンタンです。ミラノ・ベルガモのオーリオ・アル・セーリオ空港でこれまで2回利用し、安心して利用できると感じたFastParkingを例に、その利用方法をご紹介します。
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空港近隣駐車場「リモートパーキング」とは
空港から数km以内のところに位置する民間駐車場。オーリオ・アル・セーリオ空港そばのFast Parkingは、約3km、シャトルバスで約5分のところに位置します。
シャトルバスでの往復サービスとセットになっており、空港併設の駐車場より安い価格設定になっています。仮にミラノ・ベルガモのオーリオ・アル・セーリオ空港での1週間の駐車場代を検索すると、
- 空港併設の公式駐車場(徒歩でターミナルに行ける):€55-115
- 民間のリモートパーキング(シャトルバス):€17-46
となっており、空港併設駐車場の約半額~1/3以下の価格で利用できるところも存在します。
ベルガモのオーリオ・アル・セーリオ空港の場合、それぞれ下記のページを参照しています。最新情報は実際にそれぞれのウェブサイトでお調べください。
- 空港併設公式駐車場(“e-Shop” The official online store of Milan airports)
- 民間のリモートパーキング一括検索(“Park Cloud” Bergamo Airport Parking)
オーリオ・アル・セーリオ空港は、格安航空ライアンエアーの発着が多い空港です。リモートパーキングから格安航空への接続で、リーズナブルに移動できます。ライアンエアー利用時の荷物の注意事項についても【2019年8月定期確認】ライアンエアー機内持込荷物がやや値上げにてまとめていますのでご覧ください。
予約方法
予約方法は至って簡単です。
利用する駐車場を決める
「”空港名” airport parking」などで検索し、予約サイトを決めます。Park Cloudなどの駐車場一括検索サイトの利用も便利です。
値段はもちろん、シャトルバスの移動時間なども検討材料になるでしょう。これまでイタリア国内で5か所のリモートパーキングを利用しましたが、いずれも大きなトラブルなく利用できました。
日時を入力する
Fast Parkingの場合は、トップページ(Fast Parking 公式サイト(伊語))で空港と日付を選択、完了ボタン(Calcola il prezzoなどと書かれているボタン)を押します。
屋内/屋外を選ぶ
次にScoperto/copertoの選択が現れます。英語表記のできる駐車場ならば、Open air/Undercoverなどと表記されているでしょう。つまり屋外か室内かの選択です。
“Scoperto”が屋外(Uncovered)、”Coperto”が室内(Covered)の意味です。
両者の差額は駐車場毎に大きく異なるのでよくご確認ください。
オンライン事前/現地での支払いを選ぶ
クレジットカードでの事前オンライン決済は€1程度安くなることが多いです。心配な場合は現地での支払いでも差し支えないでしょう。
予約情報を入力して予約完了
名前(Nome)、苗字(Cognome)、Eメール、携帯番号(Cellulare)、当日利用する人数(Passeggeri)を入力して先に進みます。
クレジットカード決済の場合はカード情報も入力し、予約完了です。
予約が完了すると、上記のような予約確認書が入力したメールアドレスに送られてきます。今回は2日間、Scoperto(屋外)の事前支払い(PAGATO)にて、€11.52でした。下方にはシャトルバス運行に関すると思われる€1が含まれていました。
予約確認書は印刷して持参しても良いですし、スマートフォンなどで見せるだけでも問題はありませんでした。
行き:駐車場到着~空港まで
到着したら、適当なところに一旦駐車して、カギを持ってオフィスに行き予約確認書を出します。車のナンバーを聞かれる場合が多いので、答えられるようにしておくとスムーズです。
カギは車内に置いておくよう言われる駐車場もありますので係員の指示に従ってください。
すると、車の情報や帰りにかける電話番号などが書かれた紙を渡されます。
手続きはこれで終了、あとはシャトルバスに乗り込めば空港まで送ってくれます。シャトルバスは、お客の少ない時間ならすぐに出発してくれますし、そうでなければある程度の人数が乗車してからの出発になります。
シャトルバスを降りるときには、帰りのバス停車場所を確認しておきましょう。
降ろしてもらったところがそのまま帰りの乗車場所、というケースがほとんどだと思いますが、念のための確認をお勧めします。ベルガモのオーリオ・アル・セーリオ空港やミラノ・マルペンサ空港ターミナル2では、「薬局前」(Farmacia)が停車場所になっていました。
帰り:空港~駐車場まで
帰りは電話でシャトルバスを呼ぶことになります。駐車したときに受けとった紙に記載の電話番号にかければ、すぐに来てくれます。
待ち時間を少なくするため、飛行機を降りて電波がつながったらすぐに電話するようにしています。電話が大変でも、とりあえずバスの停車場所に行けば他の人が呼んでいてくれたりします。
自分の駐車場のシャトルバスが来たら、駐車したときに受け取った紙を見せて乗り込みましょう。駐車場に戻ったらオフィスでカギを受け取り、終了です。
駐車場によっては、自分の車のダッシュボードなどにカギが置いてあるところもありました。
リモートパーキング利用時の注意点
安さが魅力のリモートパーキングの利用時には次の点に注意しておきましょう。
時間に余裕をもって
駐車場到着時には、受付~シャトルバス乗り込み~送迎とある程度時間がかかります。空港からの距離(シャトルバスの所要時間)にもよりますが、空港に着きたい時間の30分~1時間前に駐車場に到着しておくのが無難でしょう。
現地で電話をかけられる用意を
現地での通話ができる携帯電話を用意しておくか、空港の公衆電話を利用できるようにしておきましょう。
まとめ
イタリアでよく見る、シャトルバス送迎付きの空港近隣駐車場の利用方法をご紹介。オンライン予約し、駐車したらシャトルバスで空港へ送ってくれます。帰りは指定の電話番号に電話して空港まで迎えに来てもらいます。長期の旅行であるほど安さの利点が大きくなるので、ぜひ利用方法を覚えて利用してみてください。
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