イタリアでスマホ画面修理:中国人経営の修理屋に行ってみた

イタリアでスマホ画面修理:中国人経営の修理屋に行ってみた

日本で購入したスマートフォンの画面がイタリア在住中に割れてしまいました。試行錯誤の末に中国人経営の修理屋で、本体内のデータはそのままで無事修理できました。しかし苦労も多かったので、本体験をレポートします。

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画面破損状況

機種はASUS ZENFONE MAX。ゴリラガラスで強靭な仕様でしたが、アスファルトに落とした際あえなく破損。角部を中心に、画面中央を横切る形でヒビが入ってしまいました。

動作には問題なくしばらく使用していましたが、やはり気になり修理を検討することに。

ASUSサポートでの対応

まずは正攻法でメーカーへ。ASUSショップが近くになかったため家電量販店に相談に行きました。量販店では修理は扱えないのでASUSサポートに連絡するように、とのアドバイス。

ASUSサポートに連絡するとすぐに回答が来ましたが、

「見積もりにはASUSの担当者が現物確認せねばならず、購入時の状態に戻して郵送してください」

との内容。イタリアの郵便事情や対応状況を考慮すると、修理が完了するのはいつになるかわからないので、他の手立てを検討することにしました。

中国人経営修理店での対応

Google mapで「携帯電話 修理(Cellulare riparazione)」などと検索。近くに中国人経営の携帯電話修理店が見つかったので行ってみました。

訪問1回目:見積もりと発注

まずは飛び込みでスマホを持って相談に行きました。20代と思われる中国人男性の店員が出て、破損状況を確認。

英語はダメ、イタリア語と中国語しか話せない相手でしたが、どうやら60ユーロでできる、修理も1時間でできる、とのこと。データも消えずにできるようで、安心でした。

その場1時間でやってくれる安心感は大きく、イタリアの郵便環境の中、ASUSサポートと郵送でやり取りするよりずっと良いと感じ、お願いすることに。

カバーを外して中に印字されていた型式をメモしてもらうと、

「まずは交換用の画面を発注する。2~3日後入荷したら電話するからまた来て」

との事で、デポジット10ユーロだけ支払ってその日は帰宅しました。

訪問2回目:修理持込

数日後交換画面が入荷したとの連絡を受け、再度訪問。「修理が終わる1時間後に来てね」、との事でスマホを預けて外で待ちました。
約1時間後に受け取りに行くと、

「お客さんのZENFONEは古い型式で、画面が合わなかった、合うやつを発注しなおすから、届いたらまた電話する」

とのこと。

あきれてしまいましたが、どうしようもなく数日後の再入荷を待つしかありませんでした。

訪問3回目:再持込、修理完了

その数日後に「正しい」交換画面の入荷連絡を受け、もう一度出向きました。同様に1時間待ち、今度は無事に交換完了。

60ユーロのうち10ユーロはデポジットで支払っていたので、残り50ユーロを支払い、修理されたスマホを受け取りました。
受け取り時には、スマホに輪ゴムが留められており、

「接着剤が乾くまで1時間くらいは外さないで」

とのこと。こんなんでいいの?とも思いましたが、割れた画面はしっかり直ったようで、無事修理は完了です。

所感と使用感

非純正なので、思うところが多いです。

輝度

やや暗い印象のため、輝度を上げめで使用しています。室内では問題ありませんが、晴れた屋外では輝度不足が顕著。最大の明るさにしても明るさが足りず、純正品からは大きく見劣りします。

タッチスクリーン

純正品よりやや反応の鈍さがありますが、ウェブを見るくらいであれば実用に問題はありません。

非脱着式バッテリー

ZENFONE MAXのバッテリーは非脱着式で、

「警告:お客様がバッテリーを分解した場合、製品保証は無効となりまた重大な損害を引き起こす恐れがあります。」

との警告文が書かれています。
しかしそのシールがしっかりはがされた痕跡があり、再び貼られた様子で仕上がっていました。

既に1年の保証期間は過ぎていましたし、日本国外なので対応もできず仕方ありません。カバーをあければ見えませんし、ここはやむなしの部分です。

ガラス硬度

これまでゴリラガラスの硬度には満足していたのですが、交換した画面はゴリラガラスと比べてずいぶんと弱いようです。修理数日後、ポケットに他のものと一緒に入れていたら、画面に小さなヒビがまた入ってしまいました。

修理保証30日の期間内のため再度同じ店に電話すると、「まずは見せに来て」、とのことで、4回目の訪問をしました。

しかし、画面のひび割れは保証外。タッチスクリーンが動かないなどの内容でなければ保証はできないとのこと。

「修理したばかりのお客さんなので50ユーロでもう一度修理するよ」、と値引き提案してくれましたが、小さいヒビなのでやめておくことにしました。

なお、このとき電話応対したのは別の女学生スタッフ。電話では「今から来るなら良い」と聞き、到着時間も伝えたのにも関わらず、店に行くと「今日は修理に忙しいので明日また来れますか?」とお座なりな対応。当初から対応してくれていた男性スタッフを呼び見てもらいましたが、残念な対応でした。。

まとめ

イタリアでスマホを修理する際、中国人経営の修理屋は対面ですぐに対応してもらえる上、データも消えないので安心、気軽です。ただし品質に課題はあるようなので、純正品ではないことを理解して利用しましょう。

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