イタリア国鉄「トレニタリア」の高速列車、フレッチャロッサで乗り継ぎをするのに最初の電車が遅れ、乗り換えの電車に間に合わなくなったら・・窓口で後続の列車に振り替えてもらいましょう。遅延が日常茶飯事のイタリアでは、頻出スキルかもしれません。振替だけでなく、30分以上の遅れならば一部払い戻しも受けられます。手続きをご紹介します。
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フレッチャロッサ
イタリアの代表的な高速列車。時速300 kmで北部トリノから南部サレルノまで結んでいます。ミラノ・ボローニャ・フィレンツェ・ローマ・ナポリなど、主要都市を接続しています。
詳しくは、Wikipedia「フレッチャロッサ」や、TRENITALIA公式Frecciarossaページ(英語)をご覧ください。
例え高速列車でも、イタリアの鉄道のイメージ通り、頻繁に遅れます。わずかな遅れなら良いですが、乗り継げなかったり、その後の観光に影響があったり、心配が絶えません。時間に余裕を持つのが鉄則ですが、やむを得ない場合もあるでしょう。
「最後のサービス」カウンター
乗り継ぎ時間以上に遅延して乗り継げなかった場合は、駅のホームに設置されている「最後のサービス」カウンター(Last minutes service)にすぐに並びましょう。乗ってきた遅れた電車の切符と、乗り継ぐ予定だった切符を見せれば、後続の列車に無料で振り替えてくれます。
払い戻しの条件
乗り継ぎ列車の振替だけでなく、次の条件を満たす場合は一定額の払い戻しも受けられます。ただし、これは遅延した列車だけに適用されます。「初めの列車が遅延し、定刻に発車した次の列車に乗れずに振り替えた場合」は、初めの列車のチケットだけが払い戻しの対象です。
列車の到着が30~59分遅れた場合
購入額の25 % にあたる、次回予約で使える割引クーポン(チケットの日付から1年有効)がもらえます。
列車の到着が60~119分遅れた場合
購入額の25 % にあたる、次回予約で使えるクーポン(チケットの日付から1年有効)または現金がもらえます。
列車の到着が120分以上遅れた場合
購入額の50 % にあたる、次回予約で使えるクーポン(チケットの日付から1年有効)または現金がもらえます。
払い戻しの方法
払い戻し申請は翌日から
到着時刻から24時間後から1年後まで払い戻し可能です。面倒ですが、その場ですぐには申請できません。面倒がって申請に来ない人も一定数いそうです。
昔(2009年)は、21日間待たないと払い戻しできなかったようです。(遅延との闘い|イタリアろ~かる情報 )当時に比べると、これでも払い戻し申請はしやすくなったのでしょう。
払い戻し申請方法
払い戻しの申請方法は、次の3通りです。
- TRENITALIAの窓口(主要駅構内にあります)
- コールセンター
- WEB申請(TRENITALIA公式払い戻し申請ページ)
窓口での払い戻し手続きの実際
列車を利用した数日後に駅の窓口に行ってみました。JRの窓口のように複数のカウンターがあり、遅延した切符(45分遅れた列車)を見せると購入額の25 % に相当するクーポン券が発行されました。英語も通じて安心でしたし、平日の夜だったためか空いていました。
なお、入口の女性係員に「払い戻しに来たんですが」と話したところ、
「今日はダメです。明日出直してください」
とピシャッ。列車到着の24時間後でないと申請できないことを知っていたので、「列車を利用したのは数日前ですけど」と言ったところ、
「それならいい。カウンターへ。」
との指示でした。「とりあえず当日利用の申請者と決めつけて一旦断ってみる」、残念ですがイタリア人のよくある対応です。
実際の申請時には、TRENITALIA Frecciarossaの払い戻し公式説明サイト(英語)をご確認ください。
まとめ
イタリア国鉄の高速列車フレッチャロッサの遅延で乗り継げなかったときは、駅のホームにある「最後のサービス」カウンターで後続列車に振り替えてもらいましょう。
列車到着時刻が30分以上遅延した場合は、翌日以降、既定の割合で払い戻しが受けられます。
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