「火口の中を下りて行けば、地球の中心にたどり着く・・」こんな冒険譚、ジュールヴェルヌ「地底旅行」のモデルとなった火山がアイスランドのスナイフェルス山です。実はその山の洞窟を探検できるツアーがありました。思ったよりずっと安く、気軽に楽しめるこの穴場ツアーをご紹介します。
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アイスランドにはどんな洞窟がある?
巨大な地下空間「スリーフヌカギグル火山」
雑誌やテレビなどでまず始めに取り上げられるのは、大きな地下空間が広がり、エレベーターで降りていくスリーフヌカギグル火山の洞窟だと思います。レイキャビクから車で約30分、装備を付けてエレベーターで洞窟内に降りていく所要時間5~6時間のツアー。写真を見る限りすごい迫力で行ってみたかったのですが、なんと一人42,000ISK(約45,000円)!?どのツアー会社を見ても同じ値段、洞窟の公式サイトInside the volcano “The tour”を見てもその値段でしたので、これが底値です。物価の高いアイスランド、その中でももっともインパクトある価格には手が出ませんでした。
地底旅行の本当の舞台は「スナイフェルス山」
見応えがあるのはスリーフヌカギグル火山ですが、実はジュールヴェルヌが書いた「地底旅行」の舞台となっているのはレイキャビクから車で約2時間、スナイフェルスネス半島にあるスナイフェルス山なのです。そして、その山麓にあるヴァッツヘットリル溶岩洞窟ツアーはとてもリーズナブル!一人約4,000円と、スリーフヌカギグル火山の約10分の1の価格です。朝10時から夕方18時まで1時間置きに出発しており、1回のツアーも1時間以内ととっても気軽なツアーです。今回はこのツアーに参加しました。
注:ヴァッツヘットリル溶岩洞窟ツアーの値段や時間については、Guide to Icelandなどツアー催行会社のページで最新情報をご確認ください。
注:ヴァッツヘットリル溶岩洞窟があるスナイフェルスネス半島の見どころは、アイスランドの魅力凝縮!日帰りスナイフェルスネス半島モデルコースをご覧ください。
他にもたくさん!アイスランドのさまざまな洞窟
火山の国アイスランドにはほかにもたくさんの洞窟があります。Guide to Icelandのレビューが詳しいです。
ツアーの内容は?
ツアーは、洞窟の入り口に集合するところから始まります。小さなツアーオフィスが一つだけあり、そこでヘルメットを借りて着用します。
ガイドさんにつき、解説を聞きながら入口まで降りていきます。貴重な洞窟を守るため、入り口には厳重に鍵がかけてあるようです。世界でここにしかいない、きらきら光るバクテリアがいて科学的にも貴重なんだとか。
螺旋階段を底まで降りていき、広い空間に降り立ちます。全員が一斉にライトを消すと、本当の暗闇を体感できました。
やや狭いところはあるものの、ひざをついたりすることもなく進め、ガイドさんの解説を楽しく聞いていると1時間弱のツアーはあっという間に終わってしまいました。
さらにこだわる人は、本格登山を!
今回ご紹介した溶岩洞窟は、ジュールヴェルヌが舞台としたスナイフェルス山の山麓にある洞窟でした。実際の火口まで行ってみようとすると、本格的な登山が必要です。調べてみると、2014年に、ジュールヴェルヌの作品に影響を受けたという椎名誠がテレビでその火口まで行ったようです。
まとめ
- 見応えがありそうなのはスリーフヌカギグル火山の洞窟。ただし約45,000円とお高め。
- ジュールヴェルヌの舞台となったスナイフェルス山のヴァッツヘットリル溶岩洞窟は約4,000円で思ったより気軽に参加できる。
- さらにこだわる人はスナイフェルス山の山頂へ!
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