【行き方解説】冬限定!アイスランドの氷の洞窟と氷河ハイキング

【行き方解説】冬限定!アイスランドの氷の洞窟と氷河ハイキング

冬にアイスランドへ行くなら必ず行くべき、氷の洞窟。スリリングな氷河ハイキングの果てにある、クリスタルブルーの絶景、氷の洞窟を目当てにアイスランドへ行く方も多いと思います。地の果てアイスランドの、そのまた奥地の氷河の中へ、どうやって行くのか解説します。

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レイキャビクからの足:バスツアーかレンタカーか?

氷の洞窟がある氷河(ヴァトナヨークトル氷河)は、首都レイキャビクから300キロ以上、東京~名古屋くらいの距離感です。

アプローチはレイキャビク発バスツアーに参加するか、レンタカーで向かうかの大きく2種類でしょう。私は、レンタカーで氷河まで向かいました。前日の内に移動し、ヴァトナヨークトル氷河のそば(といっても車で40分くらいでしたが)のホテルに宿泊して翌朝からスタートです。

専門ガイドのツアー参加がマスト

ここから先はツアーでアクセス

氷の洞窟は夏の間は溶けてしまうため毎年場所が変わり、個人でのアクセスは危なく、専門的な判断が必要です。ガイド付きツアーに参加しましょう。レイキャビクからバスツアーの場合は氷の洞窟ツアーも含まれていると思いますが、レンタカーの場合は現地発のツアーに参加することになります。現地発のツアーでも、1名約2万円と決して安くない価格でしたが、氷の洞窟を目指すにはどうしても必要な経費です。

好きなツアーを選びましょう

現地発のツアーもいくつかあって迷うと思います。日本語での申し込みに対応しているGuide to Iceland 氷の洞窟ツアーが分かりやすかったため、利用しました。大きく、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖から氷河の東側を目指すものとスカフタフェットル国立公園から氷河の西側を目指すものに分かれるようです。Googleマップの航空写真で見ると東側がより大きな氷河に見えましたが、氷河ハイキングも楽しめるとのことから西側を目指すものに申し込みました。お好きなアクティビティが含まれるものを選びましょう。

日の出少し前のスタート時間がオススメ

申し込み画面を進めていくと、ツアーの参加時間を決めることになります。私が参加したのは冬至にほど近い日程、日の出は朝11時過ぎです。ちょうど氷河ハイキングと氷の洞窟に入る頃に最も明るくなるように、と考えて10時40分スタートのツアーを選びました。これがちょうど良く、ハイキングをしながらどんどん明るくなり、本記事の最後にご紹介しますがツアーの途中で虹も見えました!

氷の洞窟ツアーのスタート

スカフタフェットル国立公園に集合

集合場所には、開始時間の30分以上前に集まります。いくつかのツアーオフィスがありましたが、今回申し込んだGuide to Icelandのオフィスを見つけて入っていきます。予約番号の確認と、ヘルメットの装着、アイゼンのサイズ合わせとピッケルの受け取りなど準備も盛りだくさんなので遅れないように行きましょう。

特殊なバスでオフロードをガンガン進む

ツアーオフィスのあるスカフタフェットル国立公園から氷河ハイキングポイントまではオフロードも走れる大きな特殊バスで向かいます。30人程度の参加者を乗せて、普通の車ではとても入れないようなポイントへどんどん入っていきます。大きな揺れに、参加者は歓声をあげて大盛り上がりです!

氷河行きのツアーバス
氷河の前でツアーバスを下車

氷河の直前まで進み、アイゼン装着

バスから降りると、約12人ずつの3グループに分かれ、それぞれのツアーガイドさんに従い進んでいきます。

氷河が解けた小川を渡っていきます

氷河の直前で、つけ方を教えてもらいながら全員アイゼンを付け、氷河ハイキングの装備を整えます。

輪になってアイゼンを付けます

このツアーには、アイゼンがつけられる十分硬い靴での参加をお勧めします。靴底がかなり硬めのものでないとだめなようで、柔らかいブーツなどの場合は、バスに乗り込む前にレンタルシューズに履き替えることになります。丈夫に見えても意外とアイゼンがつかない靴も多く、結構な参加者がレンタルシューズに履き替えていました。自分の靴で行きたい場合はしっかりした靴を選んでおきましょう。

アイゼンが付けられる靴をお勧めします

慎重に歩く、氷河ハイキング

アイゼンをつけたらいよいよ氷河の上に乗ります。傾斜があり、今にも滑りそうな道ですがアイゼンの先をしっかり食い込ませて歩いていきます。

氷河ハイキング

氷河のあちこちには割れ目があり、ガイドさんによると中は水の通り道になっており海まで続いているとのこと。しかし入口は広くても中は狭く、途中でつっかえるとどうにも動けなくなるよ~と空恐ろしい解説を受けました。

氷河の割れ目

慎重に歩いているうちにようやく11時をまわり、日の出となりました。氷河と氷河湖を照らす日はとても印象的です。

氷河越しの日の出

一番の山場、氷の洞窟

ガイドさんの解説を聞いたり写真タイムではしゃいだり、ハイキングを楽しみながら、いよいよ氷の洞窟の前にたどり着きました。洞窟へ降りていくステップが滑りやすいからと、ガイドさんがピッケルで氷を削って即席で階段を整備してくれ、一人ずつ降りていきます。

ガイドさんが氷の洞窟へ向かう階段を整備

狭いため、数人ずつ順番に入っていきます。中に差し込んだ光は青白く、幻想的な空間でした!参加者は皆思い思いに写真を撮っています。氷だけでは普段見慣れないため、写真に収めると大きさがわからなくなってしまいます。遠くに人物を入れて撮るのがコツのようです。

冬のアイスランドの一大見せ場、氷の洞窟!

たっぷり楽しんだはずですが、あっという間に時間は過ぎ、外に出る時間になってしまいました。

虹のサプライズと共に帰路へ

外に出ると、他のグループもこちらに向かっていました。ガイドさんは無線で連携を取りながら洞窟に入る順番を見極め、うまくスケジュールをやりくりしているようすでした。

他のグループも向かってきます。

余韻に浸りながら周りを見渡すと、なんと朝日を受けきれいな虹が!太陽高度も低く、条件が良いためかよく虹が見えるそうです。氷河越しの虹も、忘れられない景色です。

氷河と虹

いくつか写真スポットを巡ってもらいながら、元来たポイントへ戻ります。参加者を乗せてきた大きなバスが待っており、ツアーオフィスに戻り氷の洞窟ツアーは終わりました。終わる頃には夕方2時を過ぎ、日の入りも間近、すっかり夕方の気配に変わっていました。

氷の洞窟ツアーは他の国では簡単には見られない景色ばかり、冬にアイスランドに訪れるなら絶対におすすめなアクティビティです!

まとめ

  1. 氷の洞窟、氷のハイキングは専門ガイドのツアーへの参加が必須
  2. レイキャビクからのアクセスはバスツアーに参加するか、レンタカー
  3. 日の出少し前の開始時間がおすすめ
  4. 冬にアイスランドへ行くなら氷河ハイキング・氷の洞窟はマスト!

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