【保存版】チンクエテッレを巡るプランガイド・所要時間別モデルコース例

【保存版】チンクエテッレを巡るプランガイド・所要時間別モデルコース例

「5つの村」を意味するイタリアの海岸観光地、チンクエテッレ。イタリア人の中でも、その行きにくさと神秘性から秘境として人気です。運行されている観光ツアーを複数比較して、5つの村の特徴や人気度を整理しました。村間の移動手段も比較しながら、所要時間別のモデルコースを考えます。

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チンクエテッレへのアクセス

チンクエテッレへのアクセス拠点としておすすめしたいのは、東側に位置する都市、ラ・スペツィア(La Spezia)です。比較的大きい都市で、チンクエテッレ行きの電車も船も発着しています。ホテル選びにも困りません。駅から少し離れれば路上駐車も無料です。

ラ・スペツィアに宿を取り、日帰りでチンクエテッレを見て回るのが、1日完結かつ比較的ゆっくりできておすすめです。

時間があればチンクエテッレの村内に泊まってもいいですし、ジェノバやフィレンツェなど周りの街から足を伸ばす手もあります。

5つの村の特徴と人気度

各村の特徴を、ラ・スペツィアに近い東側から順に、人気度とともにまとめていきます。なおここでの各村の「人気度」は、本記事で選んだ5つのツアー(後述)で行き先として設定されている回数を星の数で表しています。

リオ・マッジョーレ(Riomaggiore)★1

Via dell'Amore entrance Riomaggiore side
愛の小道入り口

ラ・スペツィアから最も近い町。隣町、マナローラとの間を結ぶ愛の小道(Via dell’Amore)の起点となっています。しかし、愛の小道は2012年から閉鎖。2015年に200mだけオープンしたに過ぎず、全オープンは2021年を目標にしているとのこと。

参考:Reopening of the Via dell’Amore? Don’t hold your breath(英語)

(2021/10/24更新:全オープンは2023/2024に延期されたようです)

参考:La riapertura della Via dell’Amore potrebbe avvenire nel 2023 o 2024.(イタリア語)

 

解放されていなくても、その入り口は記念写真を撮る人でいっぱいでした。

 

マナローラ(Manarola)★5

Manarola sunset
夕暮れのマナローラ

本記事で取り上げたすべてのツアーで行き先に設定されている街。絵葉書の定番になる景色が待っている、必訪の街です。

コルニリア(Corniglia)★0

  • Small road in Corniglia
    コルニリアの小道

チンクエテッレの中で唯一船が着けられない、断崖絶壁の町です。電車で行き、駅からはバスで向かうことになります。小ぢんまりとした町です。

ヴェルナッツァ(Vernazza)★5

Vernazza view
ヴェルナッツァを見下ろす

こちらも全ツアーの行先になっています。マナローラと同じく、定番の景色が臨めます。広場の前には小さくてかわいいビーチもあり、夏は海水浴客で賑わいます。こぢんまりとした感じで、秘境感じたっぷりです。海岸には小さな城跡もありました。

モンテロッソ(Monterosso)★1

Beach in Monterosso
モンテロッソのビーチ

最も西のモンテロッソは、長いビーチリゾートになっています。アッシジの聖人・聖フランチェスコの教会や銅像もあり、ここまで到達した足跡を感じます。駅から旧市街の中心地までやや歩きますが、のんびりとした雰囲気の町です。

番外 ポルトヴェーネレ(Portovenere)★2

Portovenere map
ポルトヴェーネレの地図

やや離れたところにあるポルトヴェーネレは、半島の先端にある大きな城塞へ続く海沿いの町です。

(星の基準としたツアー)

本記事では、次の5つのツアーの行先をカウントして星を付けました。

ツアーの選び方によって星の数は変わってきますので、その旨ご了承ください。

チンクエテッレ内移動手段

オールシーズン運行の電車か、夏期のみ運行のが基本です。

車でのアクセスは、各村それぞれ峠道を越えなければならず、電車や船と比べてかなり時間がかかってしまいます。なお夏期には各村をつなぐトレッキングルートもオープンしますので、時間をかけて歩いてみるのも一興です。

電車

Cinqueterre train
チンクエテッレ内移動列車

チンクエテッレ内には電車が1本走っています。移動がもっとも速いおすすめの交通手段です。各方向それぞれ1時間に1~2本の運行です。

チンクエテッレ各村を巡る場合、乗車には一日券「チンクエテッレカード」がおすすめです。冬期13ユーロ夏期16ユーロで、事前にオンライン購入もできますし、現地窓口「チンクエテッレポイント」で購入もできます。チンクエテッレポイントは各村の駅などにありますし、本記事で観光拠点としておすすめしているラ・スペツィアの駅にもあります。

なお、現地窓口で購入の際は、思いの外混雑します。前日のうちに入手するか、窓口オープン(朝9時の場合が多い)と同時に行くのが良いでしょう。

列車の時刻はトレニタリア公式で正確な最新情報が得られますが、やや見にくいです。情報はやや古いですが、下記参考サイトの時刻表が見やすいので、それを参考に考えつつ、チンクエテッレポイントでもらえる最新版で現地で対応するのが良いと思います。

参考サイト: 時刻表等チンクエテッレカード

夏のみの運行であり、電車よりやや本数が減り、時間もかかりますが、チンクエテッレを海から見れるのは大きな魅力です!

チケットは、途中下船できるものとできないもので、さらに港ごとに値段が細かく分かれています。一日券もあり、例えばチンクエテッレの中のみならば25ユーロ、ラ・スペツィアも含むなら35ユーロなど、範囲によって値段が異なります。

なお、崖の上の街、コルニリアには船では行けません。

本記事では、海からの景色をみたいマナローラやヴェルナッツァに絞って船でアクセスすることをおすすめします。

所要時間別おすすめプラン

3時間

時間がないので見所だけ見たい!という場合は、1つかせいぜい2つの村をピックアップします。本記事で星5のマナローラ、ヴェルナッツァから選ぶのがおすすめです。

5時間

5時間あれば、上記2つの村を見ながら食事が一回取れます。あるいは、もう1つの村を追加してもいいかもしれません。モンテロッソやリオマッジョーレがおすすめです。

1日

丸1日あれば、3つの村を、食事を含めてゆっくり観光できます。4つ目の村を追加してもなんとか回りきれるでしょう。

2日以上

チンクエテッレをすべて見尽くすには、1日では厳しいです。少なくとも2日は見ておきましょう。

あるいは、チンクエテッレの自然をよりダイレクトに感じられる、村同士を結ぶトレッキングも楽しめます。

まとめ

いかがでしたか?イタリアの秘境「チンクエテッレ」の5つの村とその人気度を紹介しながら、アクセスをまとめ、所要時間別のおすすめプランを考察しました。ご旅行のご参考にどうぞ。

 

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