イタリア人の3人グループThegiornalistiの「Riccione」を題材に、歌を通じて学ぶ、語学上達の近道をイタリア語で実践します。イタリア語初級目線で歌詞を見ていき、ネイティブが使う単語や言い回しに触れてみます。原曲を聞きながらこの記事を読めば、自然と歌詞の意味や成り立ちがわかるように進めます。記事の最後に、この歌で出てきた「覚えたい単語」を並べているので、きちんと覚えられているか確かめてみましょう!
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Riccione (Thegiornalisti, 2017)
2009年結成の3人組音楽グループ、Thegiornalisti(ザジョルナリスティ)による2017年リリースの楽曲「Riccione(リッチョーネ)」。曲名はイタリアの東海岸の町名です。海辺のバカンスシーンを描いたPVからは、イタリア人のビーチでの過ごし方が強烈に伝わってきます。海に関係する単語が次々に出てきます。短くてノリがいいので何度も聞けます。イタリアの音楽シーンあるあるですが、本人たちが演奏のみならずPVの登場人物として出演しているのが面白い!
なお、リッチョーネはイタリア東海岸沿いのこのあたり。同じくビーチリゾートであるリミニの並び。サンマリノも近いです。
・ルパンの舞台&免税のできる小国・サンマリノの駐車場料金と街歩き
・イタリアの東海岸ビーチの町 リミニで激安ホテルに宿泊!
曲頭~Aメロ
短めのイントロのあと、すぐにAメロが始まります。
Le navi salpanoLe spiagge brucianoSelfie di ragazze dentro i bagni che si amanoLa notte è giovaneGiovani vecchiParlami d’amore che domani sarò a pezzi
Aメロ前半
Le navi でThe ships(複数形)、Salpanoは船が出る、Salpareの3人称複数。
Le spiaggeでThe beaches(複数形)、Bruccianoは熱くなる、やけどする、の3人称複数で、前の歌詞と韻を踏んでいます。
Selfieは英語でセルフィ―、di ragazzeで女子たち、dentro i bagniはシャワーの中、che si amanoは自分たちが大好きな。イタリア女子っぽいですね。
Aメロ後半
La notte で夜、e’ はis、giovaneは若い…夜は始まったばかり。
Giovani は若者(名詞)、Vecchiは老いた(形容詞)…年老いた若者が(知ったかぶりの若者が、くらいの意訳でしょうか)
ParlamiでParlare(話す)+mi(私に)、d’amoreで愛について、
che の接続詞でつないで、domani(明日)、saro’(will be 未来形)、a pezziはto pieces
…つなげると、「明日にはかけらになるような愛について話す」となります。
Bメロ
Intanto cerco il mareUn’aquila realeTra poche ore, tra poche ore
Intantoはその間、cercoは探すcercareの1人称単数、il mareは海。
Un’aquilaはワシ、realeは黄金の、ですが、合体するとイヌワシ、という意味のよう。
…つなげると、「海でイヌワシを探す、その間、、」くらいの意でしょうか。意味は謎です。
Tra poche oreは「数時間で」、という意味。~の間に、という意味のTraに、イタリア会話のかわいらしい頻出単語 poco(ポコ、ちょっと)の複数形と、時間を意味するoraの複数形です。この後のサビで同じフレーズを繰り返すノリの予兆のように繰り返し始めています。
サビ
このサビは、同じフレーズを繰り返していてカッコいいです。ビーチリゾート感満載になってきました。
サビ前半
Sotto il sole, sotto il soledi Riccione, di RiccioneQuasi quasi mi pentoE non ci penso più, e non ci penso più
Sotto il soleは Under the sun、di Riccioneでリッチョーネの、合わせると「リッチョーネの空の下で」。
Quasiはalmostでほとんど、mi pentoは悔い改めるの1人称単数。
e non ci penso piu’は、そして(e)、それを(ci)、考えない(non penso)の1人称単数、もう(piu’)。
つなげると「もうそれをこれ以上考えない」。後悔していて、もう考えない!という感じでしょうか。
サビ後半
Faccio a schiaffi, faccio a schiafficon le onde, con il vento, le prendocome se fossero te, come se fossero te,come se fossero te, eo
Faccioで「する」(do)、 schiaffiで平手打ち(名詞)。「バシッと打って」。Bメロの後悔を断ち切り、切り替える動作のよう。
conはwith、le ondeで波の複数形 the waves、il ventoは風の単数形 the wind。
le prendoは、それらを(those)のleとつかむ(take)のprendereの1人称単数。
合わせると「波や風をつかむ」。
come はhow、~のように。se はif、fosseroはちょっと難しく、essere(be動詞)の接続法半過去+3人称複数のようです。te=君と合体して、「まるで(それら=波や風が)君であるかのように」くらいの訳でしょうか。
2番以降の概要(自習用)
2番のAメロは1番よりもっと謎めいた感じです。
Bメロとサビは同じ歌詞を繰り返し、次に少し歌詞を変えたサビに入ります。Sotto il sole(海の下) がSotto il cielo(空の下)になっているなど、これまでのサビと対になっていることに気づくと思います。
そのあと超早口のCメロ。何度聞きなおしても覚えられない難所です。
そのあとはサビの繰り返しで曲の終わりまで行きます。
おわりに
fosseroなどやや難しい言い回しもありましたが、基本的な単語や文法が多く、繰り返しも多いので全体的に覚えやすい印象でした。ビーチリゾートの歌なので、海っぽい言葉がたくさん覚えられます!繰り返し聞いて、体に染み込ませたいものです。
覚えたい単語(意味を覚えてますか?):mare, onde, vento, cielo, navi, spiaggia
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