欧州LCC荷物規定を総まとめ→最適な機内持込小型スーツケースを考察

欧州LCC荷物規定を総まとめ→最適な機内持込小型スーツケースを考察

easyJet, RyanairなどLCCがひしめくヨーロッパでは、飛行機移動が想像以上に気軽です。LCCで機動的に動くには、機内持ち込み可能なスーツケースが一番。年間30回以上LCCを利用する筆者の視点から、ヨーロッパのLCCに最適な小型スーツケースを考えます。

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結論…2輪ソフトケース

ズバリ、2輪の大型キャスター付きソフトケースが良いと考えます。制約条件とともに理由を述べていきます。

各LCCの荷物サイズ規定

代表的な欧州LCCの機内持ち込み荷物の規格を、サイズごとに調べてみました。

55×40×20 cm (ライアンエアー等、厳しめ)

55×40×23 cm(ユーロウィングスなど、中間)

56×45×25 cm系(イージージェットなど、緩め)

最も厳しい、ライアンエアーなど向けの55x40x20cmに対応できれば良いでしょう。

重量規定

8kg以下のチェコ航空など、意外と厳しいLCCもあるので軽いものに越したことはありません。

ヨーロッパ、LCCならではのこと

バス移動が多いです

LCCはタラップの届かない遠い駐機場から出発することが多く、そこまでの移動はバスになります。

それだけでなくLCCは郊外の空港が多いため、空港までバスで行く場合も。

ヨーロッパのバス運転手の丁寧とは言えない運転では、4輪キャスター付きのスーツケースは、しっかり押さえていないと転がっていってしまいます。
2輪キャスターなら、転がっていくことがなく快適です。

石畳を歩きます

飛行機を降りた後、街歩きでは石畳をのうえ歩きます。4輪キャスターの全てのタイヤを使う転がし方は、空港の滑らかな床では楽ですが石畳では通用しません。

どうしても斜めに傾けて、4輪キャスターのうち2輪だけを使うようなやり方になりがちなのですが、もともと4輪を使うことを考えて作られているので、タイヤに無理をさせてしまうことになります。

スーツケースで一番壊れやすいタイヤ部分を酷使するのは是非とも避けたいところです。
2輪キャスターなら、それぞれのタイヤが丈夫にできているので安心です。

さらにタイヤが大きいほど、凹凸の大きい石畳も楽々走破できます。

機内でぎゅう詰めにされることも

オーバーヘッドコンパートメントのスペースが不十分なLCCでは、かなりの確率で機内持ち込み荷物はぎゅう詰めです。入らないときは預け入れに回され、着陸後にベルトコンベアから出てくるのを待たなければなりません。

ソフトケースなら、そんなときにも最後の一押しが効く、かもしれません。

サイズチェック対策

前述のサイズ規定については、実際に計ることはあまりありませんが、厳しい係員に怪しまれるとサイズ測定ケースに入れさせられます。

しかしソフトケースならその柔軟性から、頑張れば入ることが多いので、そもそもサイズオーバーを怪しまれることが少なくなります。

重さチェック対策

軽量なハードケースも多く出ていますが、やはりソフトケースの軽さは間違いありません。

簡単にできる荷物の出し入れ

普段、ボディーバッグなど身に着けるカバンと、スーツケースの2個持ちをする方が多いと思います。しかしeasyJetなど航空会社によっては荷物は1点のみしか許されず、手持ちのカバンをスーツケースに入れなければなりません。ゲート前でささっと入れたいシーンが出てきます。

そういう時に、空港でスーツケースをガバッと広げることなく、簡単にものを出し入れできます

easyJet利用時に気をつけるべきたった一つのことは…荷物の個数制限

カギはつけられますか?

海外旅行の基本、スリ対策として、必ず鍵がつけられるものを選びましょう。TAS対応ならばアメリカでも使えます。

実際、チャックを南京錠で留められればOKと考えています。

目立つ色を。

なお、LCCでは機内持ち込みとはいえ、オーバーヘッドコンパートメントに全員の荷物が入らなかったりすると、最後の方の人はそのまま預け入れられることもあります。

そのようなときは、ターンテーブルで出てくるときに目立つような色選びをすると、到着後見つけやすく便利です。

特にソフトケースはスーツケースベルトをつけないことから、目立つベルトを付けるようなこともできないので、なおさら本体の色を目立たせたいところです。

2輪ソフトケースのデメリット

不安定

実際に購入するときにも店員さんに言われたことです。特に急いで歩いているとき、カーブなどで一度ふらつくとカバンが思いのほか大きく揺れやすいです。もちろんその場で止まれば収まります。

防護力不足

預け入れなければならないとき、放り投げられたりする可能性を考えるとやや不安です。

そうはいっても、LCCの普段使いでガンガン使い倒すには、やはり2輪ソフトケースがお勧めです。

おすすめスーツケースの実例

ZERO Hulliburtonのソフトケース(リンク先:Amazon)を愛用しておりお勧めしたいのですが、残念ながら販売中止になっているようです。

そこでスーツケース・旅行用品専門店トコーにある全41種類のソフトスーツケースのなかから、本記事でお勧めしたポイントを全て満たすスーツケースを探してみたところ、次の2つが見つかりました。意外と「2輪ソフトケース」で、サイズが55x40x20cmに収まるものは少ないようです。

【ビクトリノックス】ツーリング ホイールド グローバルキャリーオン

37,800円とやや高価ですが、間違いないでしょう。サイズもバッチリ55x40x20cmに収まり、タイヤも大きく頑丈そうです。

楽天、アマゾンでも同価格で入手可能です。

【ソロツーリスト】アブロードキャリー

20,520円とビクトリノックスより安い価格帯。54x36x25cmと、幅20cmの規格をオーバーしているようにみえますが、5cmの拡張をしなければ55x40x20cmに収まるようです。

リュックサックにもなるのは意外と便利かもしれません。LCCで機内がいっぱいの時もリュックは預け入れ荷物に回されにくい点からも◎です。

バランスの取れたカバンだと思います。

【ソロツーリスト】デイパックキャリー

11,880円とさらに安いですが、タイヤが小さめなのが難点。カバン自体の大きさも50x31x16cmと小さめなので、機内持ち込み規格を持て余してしまうサイズです。小規模旅行を身軽に行きたい方に。

レンタルスーツケース

旅行に行く頻度が低い人は、スーツケースレンタルも有力な選択肢です。

即日発送可能!【アールワイレンタル】

レンタルにおいては、ソフトケースはなくハードケースからしか選べないようです。上記アールワイレンタルの全262点のうち、2輪モデルは9点のみ。全て見てみましたが、いずれもおすすめできるものだと思いました。

リモワ サルサ 33L マットブロンズ 2輪

例えばこちらなど、2日間で3,870円からあるようです。

ご旅行のご参考になれば幸いです。



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